羊と鋼の森

 

調律師となることを選んだ青年の姿を描いた映画、

『羊と鋼の森』を観てきた。

旭川市内や近郊の町でロケが行われたということもあって

自然や日常の中で目にする風景に親しみを感じる場面も

多かったけれど、

作品全体に感じられる光りのトーンや空気感のようなものが

とても心地よい作品だった。

 

物語の中で、「理想とする音」を表すに相応しい言葉として

詩人の原民喜さんの「沙漠の花」の一文が紹介されていて

私には、人の生き方というのか、心のあり方というのか

そういうものへの憧れにも通じるような気がした。

 

その仕事を選んだばかりの技術も経験も未熟な若者に対する

三浦友和さんが演じた板鳥調律師の目線や距離感が

とても懐の深さや、大人としての奥行きを感じて

あんな大人に、私もなれたらな...と思いながらも

現状の自分の仕事上での言動や行動を重ねてみると

あぁ...とため息がこぼれて、

私自身も、大人としては、まだまだ修行の身だなと痛感した。

 

自分自身の存在意義とか、役割とか、能力とか、

そんなことに悩む時間があるなら

昨日できなかったことができるようになるために

なりたい自分に、一歩でも近づけるように

いまできることをした方がいい。

 

蹲って考えているより、何かを試みている時の方が

それまでに重ねてきた経験と新しいひらめきを繋げる光りへ

導かれていくような気がする。

 

そんな気持ちになった作品だった。

 

 

 

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by sawaki-home | 2018-06-17 22:00 | movie

Painting is poetry that is seen rather than felt, and poetry is painting that is felt rather than seen. [Leonardo da Vinci]


by sawaki
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