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カテゴリ:movie( 38 )

十五才 学校Ⅳ

 

ずっと以前に観たことがあったのだけれど

昨夜、もう一度観たくなって、『十五才 学校Ⅳ』を観た。

 

学校に行くことができなくなった15才の少年が

冒険の旅に出ると家を出て、ヒッチハイクをしながら

屋久島を訪れるという物語。

 

自分の記憶の中では、家出をしたいと思ったことはないけれど

大人になったら家を出て、田舎は、お盆とかお正月など

たまに帰ってくるところ...そんな風に思っていたように思う。

 

子供は、幼い頃から、大人に正しいと教えられてきたことと

現実に遭遇することとの矛盾を感じながら、

自分にとっての正解を見いだせるまで、悩み、迷い続けていて

そんな心の葛藤を道連れに、歳を重ねていくのだろう。

 

「大人なのに、そんなこともわからないのか!」

物語の終盤に、少年が込みあげる想いを溢れさせながら

大人として生きている者に訴える場面がある。

 

それがとても、痛いところを突かれたような言葉に感じた。

歳を重ね、人生経験を重ねて、

わかるようになったことが増えてきていると感じていても、

現実は、わかったような気になっていることばかりで

大人と言われるような年齢になっても

自分の未熟さを感じたり、選択を間違えてしまっていることに

気づけなくなったりしていることが、とても多い。

 

人が生きていく術を学ぶ場所は、学校という建物の中だけに

あるわけではなく、卒業は、人生を終える時まで

ないのかもしれないとさえ思う。

 

以前、観た時も、「いい映画だ」と思ったけれど

歳を重ねて、視点が変わった今の自分が観ても、やっぱり

いい作品だと思った。

 

 

 


by sawaki-home | 2018-07-04 13:00 | movie

羊と鋼の森

 

調律師となることを選んだ青年の姿を描いた映画、

『羊と鋼の森』を観てきた。

旭川市内や近郊の町でロケが行われたということもあって

自然や日常の中で目にする風景に親しみを感じる場面も

多かったけれど、

作品全体に感じられる光りのトーンや空気感のようなものが

とても心地よい作品だった。

 

物語の中で、「理想とする音」を表すに相応しい言葉として

詩人の原民喜さんの「沙漠の花」の一文が紹介されていて

私には、人の生き方というのか、心のあり方というのか

そういうものへの憧れにも通じるような気がした。

 

その仕事を選んだばかりの技術も経験も未熟な若者に対する

三浦友和さんが演じた板鳥調律師の目線や距離感が

とても懐の深さや、大人としての奥行きを感じて

あんな大人に、私もなれたらな...と思いながらも

現状の自分の仕事上での言動や行動を重ねてみると

あぁ...とため息がこぼれて、

私自身も、大人としては、まだまだ修行の身だなと痛感した。

 

自分自身の存在意義とか、役割とか、能力とか、

そんなことに悩む時間があるなら

昨日できなかったことができるようになるために

なりたい自分に、一歩でも近づけるように

いまできることをした方がいい。

 

蹲って考えているより、何かを試みている時の方が

それまでに重ねてきた経験と新しいひらめきを繋げる光りへ

導かれていくような気がする。

 

そんな気持ちになった作品だった。

 

 

 

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by sawaki-home | 2018-06-17 22:00 | movie

 

日常には、いろいろある。

自分の感情も、いろいろある。

人は、常に未完成で、悩み多き、失敗多き者である。

そうはいっても、

そんな自分を、受け入れきれない夜もある。

 

そんなときには、

ウディ・アレン作品を観る。

 

今日は、3本立て。

『ブルージャスミン』

『マジック・イン・ムーンライト』

『ローマでアモーレ』

 

 

生真面目に考えすぎて、上手くいかないことに疲れて

自分の言動や行動、判断のすべてが

間違ってばかりなのではないかと思えてしまっていても

作品を観終えた時には、

重く感じられた肩の荷が少し軽くなっていたりする。

同じ景色に、別の光りを感じたりする。

 

-お酒を飲むより、ウディ・アレンー

 

ウディ・アレンが問題を解決してくれるわけではないけど

自分の中にも確実あると思える部分を

登場人物たちの中に、見つけることができる。

 

欠点も、良い点も。

そしてそれは、自分の日常の悩みの種になっている人にも。

 

人は、未完で、欠点が多くて、厄介なことになりやすい。

それを客観視して、滑稽だと思えるのがいい。

 

 

 


 

 

 



by sawaki-home | 2018-05-03 00:30 | movie

The GLENN MILLER Story

 

1954年公開の『グレン・ミラー物語』を観ました。

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以前にも何度か観たことがあったのですが

今夜、久しぶりに観て

たぶん、彼の人生に起きたことの中でも

娯楽作品として、主に光りに照らされている部分というのか

サクセスストーリーとして観やすい部分を前面に描いた

作品なのだろうなぁ~と思いました。

 

トロンボーンを質屋に出し入れする日常とか、

個性ある自分の音楽を見つけられない日々の苦悩とか

思うように人生が好転していかないような状況での心情は

あまり深く掘り下げていなかったけれど

実際には、もっとネガティブな挫折感だったり

流産してしまった妻に対する罪悪感のようなものとか

養子を得ることへの想いとか

同世代のミュージシャンが注目されていく中での焦りとか

悔しさとか、自分の行く末に対する不安とか

バンド内でのトラブルや別れや、現実的な妥協なんかも

やっぱりあったんじゃないかなぁ...と。

 

私の勝手な想像ですけどね。

ん~それとも、そんなことがあっても尚、あきらめずに

続けてきたことで、大きな飛躍を遂げた...と

私が、思いたいのかな。

 

そして、

美しくて、寛大で、機転が利いて、彼の夢や想いを理解し

彼を信じて支え続けた妻ヘレン。

映画の中では、「理想の妻」としての姿が描かれているけれど

もっと別の心情も出来事もあったのではないかと思う。

 

ん~でもこれも、彼女にも迷いや不安があったと思いたい、

至らないところや苦手な部分があっても
揺らがない愛があると思いたいという私の願望かな。

 

 

ともかく、今日から12月。

「小吉」にもかかわらず、思いがけない幸運が多かったと思う。

あと1か月...感謝の気持ちを忘れずに過ごしましょ♪

 

 

 


by sawaki-home | 2017-12-01 00:00 | movie

What's Going on

 

 

昨日、国連UNHCR難民映画祭の札幌上映会に行ってきました。

戦争や紛争によって、暮らす土地を奪われた子供たちや

性的虐待によって、心に深い傷を抱えながら生きる女性たちの声を聴くと

伝えられる言葉が何も見つからないのような憤りを感じました。

 

いま、この地球上には、戦後最大といわれるくらいの数の方々が

難民生活を強いられているというのに、終息する気配も見られないまま

さらに各地で、戦争や紛争が激化しそうな状況も起きてきていて

どうして、こんなことになってしまったのだろう?と

一部の資産家が有益になるというだけのシステムが生んだ格差と抑圧が

人としての穏やかさを壊すほどの限界に
達してしまっているのではないかと感じたりしています。

 

緊迫する北朝鮮情勢にしても

アメリカから、空母や潜水艦も集結し始めているのを見ると

もしも、偶発的にでも、戦闘になってしまったら、

最初に犠牲になるのは、北朝鮮で暮らしている一般の国民の方々で、

難民生活となってしまうかもしれない...

そんなことになってしまったら、日本政府は難民を受け入れるのだろうか?
そういう状況も想定して、アメリカの軍事行動を支持しているのかな?
と気になってしまいます。
  

日本で暮らしていると、

「北朝鮮の脅威」「国難」という意識ばかり煽られて、

気がつくと、自分たちのことばかり優先的に考えようとしてしまうけれど

その行動、その選択の先に何が起き、どんな状況になるのかまで

広い視野と視点で見通すことが必要なのではないかと。

 

 

難民を支援する活動は、いまある命を繋ぐための必要な活動だと思うけれど

もう本当に、これ以上、難民を増やさないために、世界全体で考え、
行動しなければならない時にきているんじゃないかと思うんですよね。

 

理性も知力も思慮もあるはずの人間なのだから

目先の欲望だけにとらわれて、人間社会を自滅させることになっていないか

付け焼刃の対処を繰り返すのではなく、命と感情ある人間に、

そこにある心情に、もっと目を向けなくちゃいけないだろうと思います。

 

難民問題は、すでに遠くの国の出来事ではないと思うのです。

 
選挙期間中の日本ですが、国の旗振りを担う役職を目指される方々には
特に、考えていただきたいと願っています。 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=vaywEzsviuU

 


by sawaki-home | 2017-10-16 13:47 | movie

NINE

 

イタリアを舞台にした映画が観たいなぁ~と思って

いろいろ探していたら、キャスティングを見ただけで期待感が膨らむ

NINE』という映画に目が留まって、観てみることにしました。

 

映画についての詳細は、他のサイトで調べていただくとして...

感想としては、見ごたえのある演出と、中だるみを全く感じさせない

画面構成というのか、ストーリー展開だったなぁ~♪と思いました。

監督は、『シカゴ』のロブ・マーシャル氏ということですが

私は『NINE』の方が好きかな。

 

 

物語の本筋は、脚本を書けなくなった映画監督の男の苦悩なのだけれど

これは、女性が観て感じるものと、男性が観て感じるものが、

もしかしたら全く違うのかも?と思える作品でした。

 

―仕事でのストレスを抱えた男性は、いろんな女性を求めたくなるのか?―

 

時には母のように

時には姉のように

時には妻のように

時には娼婦のように

時には幻想の中の女神のように

 

慰められたり、支えられたり、欲望を満たされたりしたい... けれど

それを一人の女性に求めるのは難しくて、心が彷徨うのかな?

 

7人の女性たち、11人が別の人格、個性として描かれているけれど

1人の中に存在する感情でもあるんじゃないかな?とも思ったり...

 

まぁ、同じ女性でも、同じように思うとは限らないし

男性の気持ちも、よくわからないですけどね。

 
 

イタリアを舞台にした映画でしたが、イタリアを感じる風景は

そんなに多くなかったので、また別の映画を探してみようかな♪

 

 

 


by sawaki-home | 2017-08-21 20:09 | movie

ソウルガールズ

 
今夜、MUSIC ON! TV の音楽cinema枠で放送されていた
『ソウルガールズ』という作品を観ました。

私には、オーストラリアの歴史に関する知識が殆どなくて
先住民族への人種差別があり、1967年まで市民権も得られていなかった
ということも、この作品で初めて知りました。
そして、作品についても、ほぼ予備知識もない中で観始め、
人種差別やベトナム戦争という背景に、どこか不安な要素を感じながら
観ていました。

たぶん「私の思考がネガティブになっている」ということなのでしょうが
途中、勝手に悪い想像ばかりして、見続けるのが怖くなって
もうやめようかな...と何度も思ったのですが、
でもどうなるかわからない!目を背けちゃいけない!と言い聞かせ、
もう少しだけ、もう少しだけと、自分を励ましながら
なんとか最後まで観ることができました。
実際には、それほど悲劇的や絶望的になる展開もないハッピーエンドで
劇中歌や音楽も含め、娯楽作品として楽しめるものだったのですが、
その結末で、ホッとしている自分が、どれだけネガティブに構えていたのか...
と痛感しました。

経験したことのない世界は、確かに「不安も道連れ」という感じだけど
やってみなければ、行ってみなければ、彼女たちの日々は変わることなく
続いていたのかもしれない。
もちろん「悲劇に遭遇する可能性もあった」とも思う。
けれど行動してみる方を、彼女たちは選んだ。
楽観的に成功だけを夢見て選んだわけではないだろうけれど
彼女たちは、チャンスに賭けて、チャンスを掴んだのだと思いました。

―チャンスの神様は前髪しかない。だから、あとで気づいても掴めない。―

そんな言葉を聞いたことがあります。
私には、何がチャンスなのかも、見定められないような気もするのですが
そこへ向かって風が吹いている...と感じることはあって
私にとっての道標は、そんな風を感じる瞬間や出来事なのではないかと
思いました。

今夜、この作品を知って、観てみようと思って
途中で何度も観るのをやめてしまおうかと思いながらも
結局最後まで観た... ということも、観て感じたことも、知った史実も
気づいた自分も、一つの縁だと思います。

風を感じて、縁を引き寄せながら、自分で納得のできる選択を続けていければ
必ず、ハッピーエンドになるのではないかと思うのです。


なんとなく続いていくだろう道と、全く白紙のような道...
ドキドキするのは、すごく苦手で、不安を感じることは避けたいのだけれど
風が私の背中を押すなら、風に飛ばされて?乗ってみてもいいかも♪
なんて感じています。

まぁ、今日のところは... ですけどね♪
「明日は、明日の風が吹く!」ということで。109.png
 
 

 
 
 










by sawaki-home | 2017-06-17 04:17 | movie

Mr. Wonderful

 

1993年に製作された Matt Dillon 主演の作品。
日本では1995年に公開だったようなので
私が観たのも、その時だと思います。
当時、映画館で観た記憶がある(というかパンフレットがある)ので。
ロマンティック・コメディ...になるのかな?
彼の作品は、主に若い頃の作品を観ているのですが
この作品の中で彼が演じる主人公ガスは
とっても「庶民的な普通の人」という感じで、
私が10代の頃は、『アウトサイダー』のダラスような姿に
格好良さを感じていたのですが
いまは、この『Mr. Wonderful』のガスの方が
人間味があるというのか、親しみがあっていい感じがします。

物語としては、離婚した元妻に新しい恋人を見つけて
慰謝料から解放されようとしていたはずが
元妻の良さを...元妻への愛しさが再燃してしまう
という話なので
私としては、どこか他人事のように観てしまう作品なのですが、
それでも何度も観てしまう好きな映画の一つです。

この作品の中で好きなシーンの一つに、
元妻リーと交際相手のドミニクがパーティーで
DUETするシーンがあるのですが
そこで歌われていたのが「 I say a little prayer 」で
その映画で初めて知って、いい曲だなぁ~♪と思ったので
私にとってこの映画と、この曲は、ワンセットで記憶されています。
いろんな方が歌われているようですが
今日のBGMは... やっぱり、Aretha Franklin で♪
 
 

169.png I say a little prayer ( Aretha Franklin )
 
 
 

by sawaki-home | 2017-05-07 19:52 | movie

東京原発

 
近頃、国会中継や都議会の様子などのニュースを見ながら
「安心」と「安全」について考えていたりすると
もうずいぶん前に観た映画ですが、
2002年に製作された『東京原発』の中の会話を思い出して
もう一度、観てみることにしました。

http://www.bsr.jp/genpatsu/main.htm

役所広司さん扮する東京都知事が「東京に原発を誘致する!」と
発言するところから始まり、都庁の幹部が集まった会議室で
日本のエネルギー政策や原発の耐震性の実態が語られていくのですが
そこで飛び交う台詞は、一般の国民が知らされ認識している情報と
実際に行われてきていることの大きな違いなどが
演技力のある俳優の方々の喜劇的なやりとりの中で交わされていて
ニュースなどで観ていると難しい話のように思える内容も疑問も
とってもわかりやすくて、驚くことも多いけれど
日本で生きているなら、一度は観てみた方がいいと思えるような
作品だと感じています。

今日、あらためて観て、娯楽作品としても十分面白い作品だけれど
公的な発表として与えられる情報には、言葉のトリックというのか
表現のし方によって心証を誘導しているということもあるのだと
心に留めておく必要があると感じました。

東日本大震災の前に製作された作品だと思うと、
作品の中での懸念が現実となっていることを実感すると共に
「安全」と「安心」は直結していないようにも思えて、
とても考えさせられます。

是非一度、観てみてください。


〈参考 http://www.cnic.jp/

by sawaki-home | 2017-03-20 20:11 | movie

45years

 

シャーロット・ランプリング主演の『さざなみ』という映画を観ました。

http://sazanami.ayapro.ne.jp/

 

この映画を男性が観たら、ジェフの想いに共感しながら

自分の人生を振り返りながら、かつての恋人との時間を思い出しながら

ジェフの目線で、観ることになるのかな...

 

なんてことを思いながら、やはり私は、ケイトの想いに共感しながら

その心の揺れや感情のゆくえを観ていました。

 

愛する人の心に留まり続ける、今は亡き女性...か。

 

美しい記憶のまま、心に生き続けるその女性と

時には、目を背けたくなるような姿を、さらさなければならないけれど

現在を共有することのできる自分。

 

ジェフは、どんな気持ちで、ケイトに、その女性の話をしたのだろう?

ケイト目線で観ている私からすると、なんとなく、

その話をきかされたケイトが何を感じるのか?は、あまり考えていなくて

自分の気持ちを知って欲しい...という想いからのような。

 

ケイトにとっては、その女性のことを、

ジェフの心に、その人への想いがあることを、知らない方がよかったのか?

ケイトとジェフの絆は、知らないでいる時と知ってからと、

どちらの方が、強いと言えるのか...?

 

ケイトの言動や行動を観ながら、自分の想いと重なるところもあり、

また、重ならないところもあるように思えたりして。

 

 

もしも彼が、その女性の足跡を辿りたいというなら

行っておいで...と、私なら言うだろうな。

その女性への想いを抱えた彼の背中を

その想いに立ち入れない寂しさを笑顔につくりかえて見送る...
なんてことをするのだと思う。

そして、そんな彼と私は出逢い、愛しているのだと

自分に言いきかせていくのだろうと思う。
私の気持ちに気兼ねして、我慢してもらっても嬉しくない
と考えて。

 

 

どんな人の人生にも、たくさんの出逢いと別れがある。

想い出と今を共存させて生きている。

想い出の中の人に嫉妬しても、嫉妬されても

正直な心が立たせる「さざなみ」を沈めることができなくても

理性や意志で、その想いを、どうにかできるものではない。
 
それが、人が生まれて生きていくということだと思うから。

 

だから私は、知らない方がよかった...とは、思えないと思う。

たとえ、知らない時の方が、幸せだったとしても。

 

 

あなたが、どう感じるのかは、わからないけれど。

 

 

 

 

 

 

060.gifSmokeGets In Your Eyes


by sawaki-home | 2017-03-13 04:17 | movie

Painting is poetry that is seen rather than felt, and poetry is painting that is felt rather than seen. [Leonardo da Vinci]


by sawaki