カテゴリ:art( 18 )

ピロスマニの恋心

 

様々な問題が浮き彫りになってきている相撲界ですが

初場所は、ジョージア出身の栃ノ心関が優勝しましたね。

 

ジョージアと聞いても、どこだっけ?という感じだったのですが

ソビエトから独立した『グルジア』と呼ばれていた国と知り、

ニコ・ピロスマニの国だ!とわかりました。

 

ニコ・ピロスマニは、加藤登紀子さんの「百万本のバラ」で

歌われている「貧しい絵描き」のモデルとなった人物。

町を訪れた女優マルガリータに恋をして、

彼女が宿泊するホテルから見える広場を花でいっぱいにした

という逸話がもとになっているそうです。

独学で絵を学び描いていた彼の絵は、現在では「素朴派」という

分類をされていて、グルジアでは国民的画家となっていますが

当時の美術界では酷評されることもあったそうで、

日々の食事代や酒代のかわりに、そのお店に飾る絵を描く...

ということもあったと聞いたことがあります。

アンリ・ルソーの絵にも通じるような、温かみを感じる作品で

そんな逸話も含めて、心惹かれる画家の一人ですね。

 

私は以前...(あれは渋谷だったかな?)行われた展覧会で

彼の絵を観たことがあります。

その展覧会の音声ガイドで、百万本のバラのモデルとなった

人物だということを知ったんですよね。

でもそのことは、展覧会で展示されている解説文や、

リーフレットにも紹介されていなかったので、

その展覧会以来、音声ガイドは必ず利用することにしています。

 

自分自身が、必ずしも自分自身を理解できているとは言えない

と思うこともあるけれど、

他者の価値観や、時代の風潮などが影響した評価が

必ずしも、その作品や人物を正当に評価できているわけではない

ということも、頭の片隅において、

自分の感性を大切にしていけるといいですよね。

 

 

 

 

 


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by sawaki-home | 2018-01-29 14:52 | art

ピエタ

 

ミケランジェロ作の『ピエタ』です。

 

 



 

 

この画集は、子どもの頃から我が家にあったものなのですが

この作品を知ったのは、24歳か25歳の頃です。

当時、沢木耕太郎さんの『深夜特急』を読んでいて

その旅の中で、ローマを訪れた時の場面に、

この『ピエタ』が出てくるんですよね。

その旅をしていた頃の沢木さんも25歳くらいだったそうですが

『ピエタ』も、ミケランジェロが20代前半の頃の作品で、

その作品と、ローマで出会った子供を連れた青年の姿に

沢木さん自身が「自分は何をしているのだろう」と感じたという

場面があるんです。

同じ年頃に、ミケランジェロは傑作と言われる作品を作っていて

青年は子育てをしているのに、自分はこんな旅をしていると。

でも、その場面を読んだ私は

それでも沢木さんは、たった一人で世界を歩いていて、

私は、同じ年頃に、それを読んでいるだけなんだよな...って

思ったんですよね。

 

 

この間、「アヴェ・マリア」を聴いて

この『ピエタ』のマリア像を思い出したんですよね。

そして、この『ピエタ』を思い出したら

「深夜特急」を読んだ時のことを思い出して。

長い長い旅の作品だけれど、私の記憶に一番残っているのは

その場面なんですよね。

 

死ぬまでに、一度は実物を観てみたいと願う作品の中の一つ。

バチカン市国サン・ピエトロ大聖堂にある『ピエタ』です。

 

 

  Ave MariaShogo Hamada



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by sawaki-home | 2017-12-18 00:45 | art

つばさのゆくえ

 

天使の翼を観ていたら

『サモトラケのニケ』が浮かんできました。

 

 

 



 

 

これは「勝利の女神」で、天使というわけではないようですが。

初めて見たのが、いつごろだったのか思い出せないけれど

(もちろん、ルーヴルにある実物を観たことはありませんよ。)

頭部も腕も失っているというのに...
その立ち姿が、とても凛々しいというか、誇り高く見えるんですよね。

もしかしたら、どこにも破損のない完全な姿の像であったときより

現存の姿の方が、心を惹き寄せる魅力がより強く宿っていると

思えるような。

 
 
 

とりとめもなく、思考は転々としていく。

潜在意識なのか顕在意識に影響されてなのかはわからないけれど

自由に思考を開放して、その足跡をたどっている感じ。

そんなことをしているうちに、思いがけない光りを発見することが

あったりもするんですよね。
 
  
そういえば『素晴らしき哉、人生!』に登場するクラレンスは、
翼をもらえていない二級天使だったなぁ~とか。
 
『天使の贈りもの』のダドリーは、
―「天使=翼」という固定概念にとらわれてはいけない―
って言ってたよな... とかね。
 
『アンジェラ』の翼は、終盤の場面にしか現れなかったけれど
彼女は、自分の中にある孤独や哀しみを認めることで
人間になれたんだった... かな?とか、
 
『ベルリン・天使の詩』のダミエルは、人間に対して
声を聞くだけで何一つ関われない存在であることが嫌になっていて
マリオンに恋をし、人間になることを決心するんだったな... とか。
 
そんなことを思い出しているうちに、
「人間は天使に憧れ、天使は人間に憧れるのか?」なんて考えたり。
 
 
どこにたどり着くかもわからない思考を巡らせながら
空想の旅をしているような感じですね。
 
カテゴリを『art』にしたのに、
最後は、映画の話ばかりで終わってしまう... というね。
 


 

 

♬ ボクの背中には羽根がある(織田哲郎) 

 


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by sawaki-home | 2017-08-16 00:17 | art

自画像

 

自画像って、描いたことがないんですよね。

たぶん、自分の姿を直視することから

逃げているんだと思うんですけど。

 

毎日、鏡で自分の姿は見ているけれど

それってどこか、見て見ぬふりができているというか

見たいところだけを、見ているような感じなので

たまに自分が写った写真なんかを見ると

がっかりしてしまうんですよね。

 

これが現実なんだなぁ... と。

 

でも、このたび?というか今年は、かな?

自分のダメなところも、ちゃんと受け止めよう!

という年明けの想いもあって、

まずは自分を直視しなくちゃなぁ... と

自画像に挑んでいます。

ただ、それがやっぱりね、

描き始めに、こんな感じかな?と思って素描した線から

かなり修正が必要な状況になっています。

目を背けたくなるような、肌のたるみとか、影とかも

なるべく忠実に描こうとはしているんですけどね、

それでもまだ、あんまり実物と似ていなくて

美化しているような状態になっています。

お恥ずかしい...

 

自画像って、

自分の外見を描こうとしているのに、

自分の内面と向き合っている感じがしますね。

 

まぁこれも、いまの私に必要な試練?かな...

さて、どんな出来になることやら。

 

この絵が私に似てきたら
私が、いまの私自身と、しっかり向き合いきれた
ということのような気がしています。
 
 
 

 

 


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by sawaki-home | 2017-07-09 04:17 | art

6月の絵画

 

 

新しい絵に取りかかる。

それが、いまの私には最善な気がする。

描くという作業は、自分の感性と対話するような

それを、第三者が観ることを考えながら

どんな風に描いたら、それを観た人の心に届くだろうか?

と、そこに描かれているものと

共同作業をしているような感覚になる。

 

それ以外のことは、何も考えずに。

 

現実逃避、ストレス発散、気分転換...etc

なんでもいい。

 

肩の力を抜いて、頭と感情を、いちど空っぽにする。

空っぽにしてから、入れなおす。

 

 

 




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by sawaki-home | 2017-06-02 00:00 | art

完成


公募展に出品する作品が完成しました。
3月中に完成させるという目標で描いてきたので
なんとか予定どおりに終えられました。

まぁまぁ、思い描いていたイメージのものにはなったかな。
実力不足は否めないけれど、これが今の私の最大限...
だと思えるところまではたどり着けた感じです。

さて、どんな評価となることやら。

そこはもう受け手に身をゆだねるしかないので
気持ちを切り替えて、次の作業に取りかかります。
明日から4月♪
まずは、部屋の片づけからかなぁ~


東京は、もう桜が咲いているのかな...179.png

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by sawaki-home | 2017-03-31 04:17 | art

初心にかえる

 
迷った時は、初心にかえる。
 
...という長めの記事を書いていたんですけどね。
最後の締めを書いているところで、
急に画面がERRORになって、消えちゃってました。
 
がっかり...。
 
ということで、同じ文章をもう一度書く気分になれないので
どんな内容のものを書いていたのか、ざっくり書くと
いま描いている絵が、描いてるうちに、いろいろ発想が変わって
七変化していくうちに、収拾がつかなくなってきたので
初心にかえってみるかな?というような話でした。
 
久しぶりの投稿なのに、出鼻をくじかれた感じ...。
 
... まぁいいか。
 
悩ましく迷えるけれど、苦痛ではないこの時間が
いまの私には必要なのだと思えていて
今回は、途中で放り出さずに、納得ができるものになるまで
頑張ってみようと試みているところです。
 
 
 
 
060.gifJust The Way You Are ( Billy Joel )  
 


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by sawaki-home | 2017-03-06 04:17 | art

今日も、筆を持つ。

 

絵を描いていく過程では、

立ち止まりながら、迷いながら、考えながら

何度も塗り重ねて、少しずつ前より良くなっていく

少しずつ、自分が望むものに近づいていく

その感じが好きです。

技術が向上してゆけば、修正も少なくなっていくのでしょうが

迷いのない一筆で描くというのは、私には難しくて

行きつ戻りつしていることが多々あります。

 

そんなことを思うと、描くという過程も

まさに私の人生そのもので

何度も立ち止まり、迷い、考え、仕切りなおす...

ということを繰り返していると思います。

 

仕事も、人間関係も、暮らしかたも含めた生きかたも。

 

一度筆を入れたら、たとえ白に塗りつぶしたとしても

何も描かれていない時の真っ白なキャンバスには戻せません。

けれど、修正することを愚かなこととして

一筆も入れずにいたら、何も描くことはできません。

できるなら修正の少ないものを完成させたいと願っているけれど

塗り重ねた一筆一筆を、記憶し、心に学びとして刻めたら

昨日よりは今日、今日よりは明日と

願うところへ、近づいてゆけているのだと思うのです。

 

投げ出してしまえば、楽になれると思えることもあるでしょう。

諦めることを自分に納得させることが必要な場面もあると思います。

けれど、自分の人生おいて

病や災害や他者に命を奪われる状況でない限り

可能性の芽を摘む決断をしているのは自分自身だと思うのです。

 

これ以上、よくならないのか。

最善と思えることを最大限考え、行動できたか。

 

自分に問うと、いつも、そこまでできたとは言えない気がして

そんな自分の弱さと向き合いながら、

ため息をいっぱいこぼしながら、今日も筆を手にしています。

 

 

 


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by sawaki-home | 2017-02-20 16:00 | art

試行錯誤の森の中で

 

今年に入ってから、久しぶりに絵を描いている。

以前から描きたいと思っていたモチーフがあって

描きかけのままになっていたキャンバスを出してきて

筆を入れ始めている。

まだ、試作として、試行錯誤の絵だけれど

構図や構成が決まったら、公募の出品作品として

新たなキャンバスで完成させようと思っている。

 

もう何年も、まともに絵を描いていなかったので

時間をかけながら、直し直しで描いているのだけれど

描いていて思ったのは、キャンバスを前に

頭で考えているだけでは、何も浮かばないということ。

後で、塗りつぶすことになっても、

まず思いついたら描いてみることが大事で

描いているうちに、どこが駄目なのかに気づけたり

偶然の中から、思いがけず道が拓けるような

行きづまっていた場所に風穴があくような瞬間に

出会ったりすることもある。

 

試作だと思えば、やり直すことになってもいいので

思いつきを、いくらでも試すことができるし

その分、気軽に描けている。

 

自分にとって、自分のやり方を示すモチーフなので

何度やり直しても、納得のできるものに仕上げたい。

そう思って描いている。

 

ただ、右脳に偏ってきているのか

描き始めてから、描く時間が増えていくにつれて

なんだか言葉が浮かばなくなっているような

口にする言葉を瞬時に選べなくて

会話がボロボロになってきているような気もする...

ここに書くことも、ままならなくなっていて

気づけば何日も時間が過ぎてしまっている。

 

ほんとうに、バランスよくというのは難しい...

 

でもまぁ、とりあえず... ではなく、ともかく!

今は、絵を描く。

絵を描くことで、何かが変わる保障はないけれど

それでも今は、絵を描くことでしか

その先へ辿り着ける道の可能性を見いだせないから
だから、まずは妥協せずに描き切りたい。

 

自分を信じて、自分の未来に希望を抱いて。

 

 

 

 


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by sawaki-home | 2017-01-25 00:45 | art

希望

あきらめる理由を数え上げるのは容易い。
けれど、たぶん...まだ残されている想いもあるはず。
まだ残されている想いがあるなら
まだ見いだせる希望もある。

 
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『希望』ジョージ・フレデリック・ワッツ

1885年、油彩、141×110cm、Tate Gallery, London

 
 
 




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by sawaki-home | 2016-08-15 12:00 | art

Painting is poetry that is seen rather than felt, and poetry is painting that is felt rather than seen. [Leonardo da Vinci]


by sawaki
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